「派遣会社に対する口コミや評判ってどうも悪い内容の方が圧倒的に目立ちませんか?」
そして口コミというのは内容が具体的なので、信憑性が高く感じられてしまうものです。
気を抜くと、つい真に受けてしまいます。
かたや口コミでは悪評が目立つといっても、一方で良い評判ももちろんあって、例えば色んな派遣会社の評判を調査している会社のサイト記事では「評判の良い派遣会社ベスト3」とかですね。
かと思ったら別のサイト記事では評判の良い派遣会社について「最悪」と書かれていたりする。
調べれば調べるほど、混乱してきますよね。一体何を信じれば良いのやらです。
まず大前提として、基本的には全て、書かれている内容は事実であることは間違いないだろう、で良いと思います。
口コミ1つに1つに嘘か本当か疑ってもキリがありませんので…。
ただ口コミだと圧倒的に多いのは悪い評判ですが、実は良い評判も本当は一定数あるはずなのに投稿されていないだけのような気もします。
その仮説について、ちょっと心理学的な視点でどうなんだろうと、色々と調べてみました。
次に、悪評の方が多いのであれば、口コミの内容をどう受け止めれば良いか、どう見極めれば良いのか?
「具体的なポイントは何か?」という点について。こんな悪評があがっていたら絶対にその派遣会社はダメだという線引きはあるなと。
結論から言えば、線引きについては書かれている内容が「法に触れるレベルであるかどうか」の判断で良いんじゃないかなと思いました。
つまり、基本的な心構えとしては、悪評が目立つけど「まあそういう一例もあるんだ」くらいに軽く受け流しておかないと、実はあなたにとっては良い派遣会社だった場合にもったいないことになります。
そんなわけでこの記事では、人の心理的に悪い口コミが多くなってしまう理由と、気にしなくて良い口コミ・気にしないといけない口コミの線引きについてまとめています。
派遣会社の口コミを見ていく上での参考になれば幸いです。
良い口コミの少なさに疑問をもつ理由
まず最初に、なぜこんなに口コミの偏りが気になったか、疑問を持つに至ったかについてです。
口コミは生の情報なのでネットにおいても非常に参考になります。
私は色んな派遣会社の情報を調べるにあたって色んな口コミの掲示板も調べたのですが、あまりにも良い評判が少ないなって。
ちょっと何か引っかかるくらいに偏ってるんですよね。
というのも、私自身これまで数多くの派遣会社を経験してきましたが、そんな口コミのような酷い仕打ちをうけたことは一度もないです。
たまたまである可能性は高いですが、もしかして良い評判は悪い評判よりも投稿されにくいのではないかと仮説が上がりました。
「実は投稿されていないだけで良い評判も水面下では結構あるのでは?」ということですね。
もしそうなら悪評だけで判断するのは中々に怖いことなので、調べてみようと。
なぜ良い口コミは少ないのか推測
最初にこれは私の推測なのですが、多分人の心理として、何か酷い対応をされた時には「ふざけんな!」と強く憤りますよね。その後にどういう行動を取るかというと、とにかくそのストレスを発散したくなるのではないかと。
ストレスを発散する手段としては、…まあその時にも色んな想いが出るとは思いますが…
・自分と同じ目にあっている人を見つけて安心したい
・誰かに伝えてうっぷんを晴らしたい
・情報を広めることで同じ犠牲者を出したくない
このあたりが口コミ掲示板を探すという行為に至る動機になりそうかなと思いました。
やっぱり人って褒めるよりも非難や批判をしたがる生き物なのかなって…。
わざわざネットやSNSで検索して掲示板とかを発見するに至る分の熱量は、「褒めたい」よりも「批判したい」の方が勝つ気がします。
「他の人はどうなのか?」と気になるのは悪い対応をされてストレスが溜まった時の方が、情動的に行動(ネットで検索するを)してしまう頻度が高いんじゃないかなと思います。
良い対応をされた時、その人の状態としてストレスはないわけで、わざわざネットで掲示板を検索する人がどれほどいるのだろうか、疑問です。
心理学的にどうなのか調べてみた
いくつか人の心理状態として関係のありそうな要素を見つけました。以下にあげてみます。
これにより、何となく悪評を口コミしたがる要因が見えてきました。
人が口コミをしたくなる動機とは
何かしら「感情が大きく動いたとき」という記載がありました。
事前に期待している想定と実際の評価とのギャップが大きければ大きいほど、感情の起伏は大きくなり、心理的にはアンバランスになると。
そのため誰かに話、共有を図ることで共振や共鳴といった状態を引き起こそうとする。こういった要素が大きいそうです。
当然、ギャップにはプラスとマイナスがありますので、「期待より良かった」と「期待より悪かった」の両方があります。
その反動が大きければ誰かに伝えたくなる、ということですが「じゃあそのパワーはどちらが大きいか」という点ですね…。
人は欲求不満の時に攻撃的な気持ちになりやすい
これは1つの要因として、こういった心理状態も影響しそうかなというところです。
心理学では「欲求不満-攻撃仮説」という言葉があるみたいで、欲求不満な状態になると些細なことにも神経質になってつい攻撃的な言葉を発してしまったり…。
誰もが一度はそういう経験はありそうですよね。
また物を買ったりするのと違って、派遣会社とのトラブルは人が関係してきますので、余計にストレス(欲求不満)を抱えやすい気がします。
つい、掲示板に書き込んでストレス発散してやろうと、そんな気持ちになりやすいのかもしれません。
もちろん良いこと(体験)も人は誰かと共有したくなる思いはあるのですが、如何せん悪い方の力が強いと…。
「良いこと」より「悪いこと」の方が長く引きずる
「良いこと」よりも「悪いこと」の方がとにかくパワーが大きいんだ、というのは以下の2名の記述によってはっきりと示されています。
まず、スタンフォード大学のクリフォード・ナス教授によると、人は善悪の情報を脳の違った部分で処理するそうです。
そして悪い方の情報は良い方と比べてリソースを多く割かれてしまうと。悪い情報はより細かく伝わりますし、考える時間も長くなってしまうとのことです。
続いて、心理学者のS.E.テイラー氏によると、人は幸福感を得ても直ぐにその幸福感に慣れてしまい、精神状態としては直ぐにその幸福感を得る前の状態に戻ってしまうと。
逆に不幸なことが起きると、精神状態としてはずっと不幸の心理を引きずるのだそうで。
良い1日の経験は良い1日を作り出すだけだけど、悪い1日は連続した2日間の悪い日を作ることは少なくないそうです。
つまりは悪いことの方がパワーが大きいのでその記憶は尾を引いてしまう。
長く残るということは、それだけ誰かに伝えたくなる頻度が高まることにも繋がります。
悪評だけで判断する際の基準について

では派遣会社を選ぶ際にネットの口コミ情報を参考にしたい場合、どうすれば良いか。
実は良い内容の情報も隠れてるかもしれないけど大半は悪い内容の情報しか上がってこないんだという前提の上で何を参考にするか、ですね。
まず人によるケースが多いという認識をもつこと
具体的には以下のようなケース。
・連絡が遅い、全く来ないことも
・高圧的な態度でこられる
・説明が弱い、ほとんどない
・いくらエントリーしても受からない
・希望の内容とは異なる求人を紹介される
・コーディネーターの人が若くて頼りない
というように、担当者に依存するレベルの内容だったらあまり気にしない方が良いです。
例えばある書き込みで、風邪で3日連続休んだだけでクビになったとありました。
同じ派遣会社を利用していた私の現場では、社員の人が「いや体調が悪い時はしっかりと休んで下さい」とかなり気遣う姿勢を見せてくれていました。
結局は同じ派遣会社でも、真摯に対応してくれる人もいるしそうでない人もいる、人による影響が大きいということです。
ましてや派遣会社の場合は派遣元だけでなく派遣先の担当者による影響も大きい(派遣先がとなると派遣会社が制御できる部分ではなかったりする)
ただ、口コミのような事があったのも事実であるという認識は持つべきで、可能性の一つとして胸にしまっておいた方が良いです。
しかしながら絶対に気にしないといけないレベルの内容はあります。
法に触れるレベルの内容は気にする
具体的には以下のようなケースです。
・空求人を出している
・二重派遣していることがわかる
・応募内容や契約書に書かれている内容と実際が異なる
・振り込まれた給料の金額が少ない
・社会保険の加入条件を満たしているのに加入させない
・過去に労働者派遣法違反により厚生省から業務停止命令を受けたことがある(▲)
法に引っかかるレベルの話になると、基本的には社員個人の判断ではできません(中には個人のミスというのも考えられはしますが…。)
上司の判断、しいては会社としての判断。というところで組織として悪しき習慣がまん延している可能性があります。
そんなところに巻き込まれるのは良い経験とは言えないので、避けた方が良いです。
一応、▲については今は改善されている可能性はあるので、気にするレベルの話になります。
まとめ:基本的には真に受けない姿勢が大事
最後にこの記事で語ったことについて、要点を箇条書きにしてみます。
・心理学的に人は悪いことの記憶の方が負担が大きい(処理量もそうだし時間もかかる)
・色んな要因はあるけど、悪いことの方がパワーが大きいので行動に伴いやすい
・行動というのは例えば口コミの掲示板に投稿するということ
・つまりは良い口コミより悪い口コミの方が増えやすい
・まずは良い評判も見えないだけで一定数あるという認識を持つ
・基本的には悪評だけでは判断できないのだから、真に受けないという姿勢
・ただし法に触れるレベルの内容の書き込みがあったら気にする
・法に触れるレベルのことは個人の判断ではできない、組織的に酷いレベルである可能性が高い
あとは全部の対応が良くて完璧な派遣会社なんて存在しないんだと、そう思い込むことで気持ちを楽に構えることは大切かなと思います。
とりあえず悩むくらいなら説明会に行ってみるという姿勢ですね。
そして1社に依存してしまうのはとても危険なので、複数社を使い分けた方が良いです。ここがダメなら次はこの会社で~とフットワークを軽くしておかないと、ずっと働ける状態を保つのは厳しいです。
まあ言ってしまえば、しょせん派遣会社なんt……おや、誰か来たようだ。

「日雇いバイトをやってみたいな」と思って「でも面接とかやり取りが多いのは面倒だから気軽に日雇いバイトができる派遣会社を見つけたい!」と思っても、案外見つからなかったりします。
なぜ見つけるのが難しいかと言うと、そもそも日々紹介(日雇いバイト)のみの案件しか扱っていない派遣会社はかなり少ないんです。
派遣会社というのは色んな就業形態の案件を扱っていまして、例えば…
・1日だけのアルバイト・パート
・短期、長期のアルバイト・パート
・1日だけの派遣社員
・短期、長期の派遣社員
・長期の紹介予定派遣社員
・契約社員、業務委託、などなど…
なのでピンポイントで日雇いバイトを探すのは結構骨が折れます。
例えば、グーグルで検索してみる
単純に「日雇いバイト」で検索してみると↓の画像のように、まず検索結果一番上の広告欄に並ぶのは総合的な求人情報サイトです。その後の検索結果でも同じく総合的な求人情報サイトが続きますね。

総合的な求人情報サイトで探しても良いのですが、とにかく時間がかかります。
具体例を言うと、タウンワークを使って「雇用形態をアルバイトに、勤務期間を単発・1日OKに(あと履歴書不要とか)」絞って検索しても良いのですが、結局レギュラーワークの求人も入ってますし日雇いOKでも求人を掲載した会社に登録(面接)しないといけない所もあります。
次に「日雇いバイト 東京」のように地域で絞るのは有効な手ですが、やっぱり総合的な求人情報サイトは強いです。

その点「日々紹介」だとピンポイントな単語なので、わりとお目当ての派遣会社がヒットします。

※しかし、日々紹介を行っている派遣会社でも、求人リストを見てみると時期によっては求人数が全然なかったりするので注意です。
一応、私自身もこれまでの経験からわりと日雇いバイトがしやすい派遣会社の情報については別記事にてまとめてみました。よかったら参考にしてみて下さい。
⇒日雇いバイトしたい!東京でしかも面接なしな派遣会社を調査【千葉、埼玉、神奈川も可】の記事へ
例えば、Twitterで検索してみる
ちなみに、今はSNS社会ですのでやってる方多いと思いますけど、Twitterで検索してみるのも手ですね。
ただTwitterでPRしている会社って規模が小さい所も多く、そのためクローズドに運営していたりします。
例えばTwitterなら「DM」でご連絡ください、とかですね。
そうなるとWeb上だけで気軽に登録とはいきません。
逆にTwitterで検索するなら個人の口コミが有益な情報となります。
でもTwitterの場合、日雇いや日々紹介のように大味なワードだと上手くお目当ての情報がヒットしないんですよね…。
未知のものを見つけるのは非常に苦労するので、、Twitterでは気になっている派遣会社の口コミを調査する目的で使うのが良いかと思います。

⇒日雇いバイトしたい!東京でしかも面接なしな派遣会社を調査【千葉、埼玉、神奈川も可】の記事へ
もし日雇いに疲れたら、視野を広げるしかないです

最後に、少しだけ残酷な現実のお話になります。
結局、どんなにがんばっても日雇いバイトだけで生きていくのは心身ともに非常に疲弊していきます…。不安定の壁を乗り越える事は日雇いでは叶いません。本当に…。
それでも!
「好きでもない仕事で働き続けたくない。」「なんとか自由な時間を確保したい。」「というかもうこの年で正社員は無理だし…。」
そう思って7年も日雇い生活のままジタバタしてしまった1人の人間が、「やっぱり妥協するしかないか…」と辿り着いた1つの答えが『週3のレギュラー派遣』です。
結果的には、週3のレギュラー派遣を上手く使えば、なんとかお金と時間の両立を図ることができました。
もし、あなたが同様の想いにて日雇い生活に苦しめられているんだとしたら…。
以下の記事がもしかしたら、ほんの少しだけでも参考になるかもしれません。
⇒仕事探しに疲れた日雇いワーカーがなぜ週3の派遣で安息を得るか解説
私は昔、主だったスキルもないしレギュラー派遣とか自分には無理かなと思っていたのですが、いざやってみると楽な仕事って案外多く潜んでいるものなんだと実感しました。
やってみないとわからないことって本当に多いです。