日雇いとはいえ色んな仕事があります。
選択肢が多いことはありがたい反面、「どの仕事が当たりなんだ?」と仕事選びに迷った経験はないでしょうか?
私の場合は7年間も日雇い生活を続けてきた経験があるので、今は効率の良さを重視して仕事を選びます。
職種でいうと搬入搬出や設営系はわりと当たりの現場が多いです。
逆に基本的に選ばないのは工場系や倉庫系の現場ですね。
倉庫系はまれに雨の日とかやる時はありますけど(屋内なので)工場系は絶対に選ばないです。
「なんで工場はダメなのか?」「なんで設営バイトはおいしいのか?」
この2つの差はなんなのか?
答えは『作業時間』の違いです。
「日雇いで仕事を選ぶ時、作業内容も大事だが作業時間で選んだ方が良い。」
その理由についてこの記事では詳しく解説します。
※すみません、この記事で紹介する仕事は性質上、男性が中心の現場が多いです。とはいえ今のご時世、女性が入れないということもなさそうです。
おいしい?当たり?その定義は?
日雇いにおいて『おいしい仕事』『当たりの仕事』とは、どんな仕事でしょうか?
人によって価値観は違いますので、色んなケースが考えられます。
・楽な仕事
・時給が高い仕事
・時間が短い仕事
・誰でもできる仕事
例えば上記ですね。
私の例でいうと、1番は『時間』を重要視しています。
しかもただ時間が短いだけでは意味がなくて、時間が短いかつ給料が高い、つまりはコスパが良いかどうかを常に気にしています。
「早く終わって給料も高いだなんてそんなおいしい現場は本当にあるの?」と思われるかもしれませんが、もちろん絶対数で見たらそんなに多くはないです。
でも意外と狙うことはできます。
これこそ日雇いをやる最大のメリットだったりするんですけど、作業内容や依頼した会社が扱っている案件とか、色々経験する中でどれがおいしい現場かわかってくるものです。
時間に着目した日雇い現場における2つのタイプとは?
仕事に応募する際に必ず見る項目に『勤務時間』がありますよね。
日勤だと9:00~18:00とか、勤務時間が設定されていない仕事なんて存在しないのですが、その意味合いは2通りあります。
A.勤務終了時間まできっちり働かされる
B.作業が終了したら勤務終了となる
AとBでおいしい仕事はどちらかと言うと、Bの方が遥かに当たりやすいです。なので個人的にはBのタイプを選ぶことをおすすめします。
逆におすすめしないAの仕事で、典型例が『工場系』や『倉庫系』です。
24時間稼働している現場だったらそれこそ作業に終わりがないので、早上がりの可能性は非常に低いんですよね。
私の経験では1回だけアパレル倉庫のピッキングで台風のため強制的に早上がりになったことがあります。
ですが給料はその時間まででした(結果半分くらいになる始末。)
早く上がれたとしても時間保障がないのが倉庫系や工場系の特徴ですね。
Bの場合でも実は時間保障にならない現場が業態によってはあったりするのですが・・・、裏を返せば時間保障になる業態を選べば良い、というわけです。
※ちなみに以下は楽な作業で人気バイトだけど早上がりにならない(なりにくい)仕事リスト
・倉庫内、工場内軽作業
・試験監督
・交通量調査
・チラシ配り等サンプリング
・プラカード持ち
日雇いバイトでコスパ神な仕事内容ランキング

さすがに7年以上も日雇いを繰り返すと色々と傾向が見えてきます、というわけで。
「大体こういった作業内容の現場に当たりが多い」ランキングを考えてみました。
・1位:店舗(企業)への機器の搬入(搬出)
・2位:イベント撤去(設営)
・3位:棚卸し
・4位:店舗リニューアルに伴う什器(商品)移動
・5位:新規(改装)店舗の資材搬入
1位:店舗(企業)への機器の搬入(搬出)
わかりやすいところでゲームセンターにゲーム機の搬入とかです。
割と定期的に入れ替えている店舗も多く、ちょいちょい仕事があったりします。
店舗に限らず企業へ何か機器等を搬入するのも同様です。
ポイントは、物理的にドライバーの方1人(または少人数)では運ぶのが不可能だから日雇いバイトを雇わざるを得ない点です。
理由は運ぶ物が重たいとか、階段を使うとかですね。
例え物量が少なくても必ず人が要るケースです。
重量物だと運ぶ最中は結構キツかったりもしますが、1個や2個運んだら終わりってなると辛いのは数分とかですし。
それ以上にやっぱりめちゃくちゃ早く終わる可能性を考えると数分の辛さなんて大したことないんですよね。
私の経験で一番良かったのが、夜勤でしたけど日給8000円の現場がわずか15分であっさり終わりました…。
そこまで早いと逆に「えっ、これで上がっちゃって本当に良いんですか!?」ってなります(笑)
注意なのは搬入であって『配達』ではない点です。家電製品の配達助手とかありますけど、配達になると移動時間の関係であまり当たりは多くない印象。
あと厨房機器の搬入とかの場合、その専門性から担当の方が職人気質で理不尽に何度も怒られる、ってこともありますので内容は吟味した方が良いです。
(私は一度、厨房機器の搬入で凄く嫌な目にあってから拒絶反応で選べなくなってしまいました。その担当者の方がってだけの可能性の一つでしかないのはわかってるんですけどね…。)
2位:イベント撤去(設営)
ちょっと幅広いですけどイベントの設営撤去の現場は定番で当たりが多いです。
どちらかというと設営より撤去の方が上でして、理由はイメージして頂けたらわかると思うんですけど、作るより壊す方が速いです。
その分、勤務の設定時間も設営より少し短くなる傾向ですが、それ以上に早く終わる可能性が高い。
ポイントは少人数募集の現場より大人数募集の現場を選ぶことです。
大人数の方が、ずっと作業にならないので(待機時間が発生するので)楽という付加価値があります。
ですがやっぱり大人数の方が圧倒的に早いですね。あっという間に終わった現場も少なくないです。
ただし大人数だとコンサート(ライブ)系、要はステージの撤去が多かったりします。
個人的にはヘルメットをかぶるのが嫌いなので心情的に選びたくないのですが、それでもたまに入るとめちゃくちゃおいしかったりするのでいつも揺れますね。
イベントと一口いっても幅広い、というのはそれだけ案件数や会社の数が多いわけで。中には交通費を支給してくれる会社もあります。
日雇いバイトだと経理的に実費支給は面倒なので一律の支給にしているケースが多いのですが、会社から現場までの計算で出しているところが何気においしいです。
東京なら新宿が拠点の会社が多いので、交通費は新宿からの計算で支給という会社がいくつかあって。
その場合、自宅が新宿から遠くてかつ、自宅近辺の現場だと交通費がほとんど給料に変換されます。場所によっては+1000円以上です。
3位:棚卸し
これ昔は終わった時間までの給料だったのですが、最近は時間保障してくれる現場が増えてきたので神がかってきております(全部じゃなくても+1時間オマケしてくれたりとか。)
棚卸しは色んな店舗で商品の数をひたすら数えるバイト。全商品をカウントできたら終了と作業の終わりが明確です。
なにより数えるだけなので作業が非常に楽、という付加価値はかなり大きいですね。
注意なのは棚卸シーズンしか募集がないのと、基本は夜勤の作業になる点です。
まず時期は企業の中間期末、決算期末に向けた8~9月か1~3月に限定されます(決算期末の方が多いのと、これは日雇いへの募集という意味で。)
次に勤務時間が夜勤なのは閉店後でないとカウントが難しい、これはまあイメージしやすいかと思います。
でも一部の店舗は日勤の時間帯の募集もあります。24時間営業のコンビニは日勤帯で行うことが多いですね。
作業量ですが、店舗によりけりで、ただ比較的どの店舗も早く終わる率が高いです。
仮に8時間のフルタイムみっちりだったとしても、意外と時間が経つのが早く感じるので苦にはならなかったりします。
商品数によっては1つの棚だけで20~30分とかかかるので「気づいたらもう2時間も経過していた…!?」結構こんな時間感覚になれます。
スーパーやコンビニ、アパレル系は安全パイかな…、スーパーは冷食に当たると激寒で辛いですが…(そうでなくともスーパーは暖房が効いていないので店舗内が寒いです。)
デパートは大人数募集だと入館退館手続きで時間がとられるので少し当たり外れがあります。更に電気屋さんになるとスマホ持ち込みできないとか面倒さが加わります…。
4位:店舗リニューアルに伴う什器(商品)移動
頻繁に発生するわけではありませんが、大型スーパーとかたまに日雇いでの依頼があります。
店舗の一部区画をリニューアルするパターンとかですね。ただ配置換えするだけの時もありますけど、やることは什器の移動と商品の移動がメインとなります。
まず、作業が比較的楽です。什器も重たい物は複数人で運びますし、そんな何十個も移動が発生するわけではないですし(リニューアルの規模によりけりですが…。)
商品の移動については綺麗に並べなおすだけですので。
次に作業内容の範囲はきちんとスケジュールが組まれていますので、その日にやるべきことが終わればその日の作業は終了となります。
たまに担当者の匙加減(というかやる気次第)ですごく早く終わったりします(笑)夜勤が多い気がしますね。
もちろん、早く終わっても全額支給の現場が多いです。
5位:新規(改装)店舗の資材搬入
かなり限定的で運が必要ですが、当たった時は大きい案件です。
1位との違いが微妙ですね。
新規(改装)店舗は例なんですけど、店舗うんぬんよりかは1日では終わらず『日程が複数日に渡って組まれている』案件が該当します。
その最終日に運よく当たれば、かなり早く上がれる可能性があるというわけです。
こういうのって大枠でかなり余裕を持って見積もりを組むと思うので、最終日で「もうやることほとんどないよ~」って場合でも、予め決められた人数と時間(8時間とか)通りに募集がされます。
私は以前、パチスロ店の改装に必要な資材搬入の現場に入った時に運よく最終日でした。
作業時間は8時間に設定されていましたが、わずか1時間で終了。後日、1万円近い振り込みが…!?
ここまでラッキーなのはレアですし狙うのも難しいのですが、当たればかなりおいしい思いができるというパターンですね。
ただほんとこれに関しては運なので、外れた時に痛いしっぺ返しが待っているかもしれません(現にパチスロ店の例で前日も勤務した方に話を聞いたところ、昨日はキツかったらしく…。)
作業内容としてはただ必要な資材を搬入するだけが良いですね。多分、日雇いに組み立てとかまでさせるのは中々ないと思いますが…。
パチスロだと玉(やメダル)の入れ替えも早く終わる可能性ありますが、気を付けないと腰を痛めるほどに玉は(メダルも)重いので注意が必要です。
3~4時間枠の超時短バイトが当たればオイシイ理由とは?
日雇いバイトは3~4時間程度の短時間の案件が結構あるのですが、これが実は意外と当たる率が高いです。
作業量としてはちょろっとだけど余裕を持って3時間に設定してあるのとか多いんですよ。ちょっとした搬入とか。
あと短時間バイトは時給が高めに設定されていたりすることも多いです。トータルでは時間が短い分、4000円前後だとしても時給換算するとコスパが良い、なんてことが結構ありますし、十中八九が時間保障です。
何より短時間バイトの場合は1日に2件入れたりもできます。もちろん、別の派遣会社を使って上手く時間をズラす手間は発生しますが…。
ただ運よく2件とも当たれば、時間枠はトータル8時間だけど結果的には実働3時間程度で終わった、なんてことも。
昔、複数の派遣会社を駆使し、上手く時間をズラして1日に3件も働くツワモノがいました。全部3~4時間の短い案件オンリーです。
まあでも結構スケジューリングがしんどい、とは言っていましたけどね…。
ところで、どんな案件を選ぶかで一つ注意をあげるとするならば、デパートとか催事系は当たりが少ない印象です。
エレベーター待ちが多くの従業員が使うため発生したりとか動きづらいのもありますが、やはりどの現場もそれなりのボリュームがあります。
それよりも、判断が難しいところではありますが、搬入先が子会社とかなるべく規模の小さめなところを選ぶのが良いかと思います。
【まとめ】早く終わり給料も高い仕事を見つける意識が大切

最後に簡単におさらいです。
日雇いだからこそ効率よく稼ぎたい、と考えた時にどんな仕事を選ぶべきか。
まず、時間に着目して仕事を見ると2種類あって、選ぶべきは早くあがれる仕事です。
× 設定時間まで作業する(作業に終わりがない)
○ 作業が終わったら勤務終了となる
しかし早くあがった分、給料が少ないでは意味がありませんので、給料も高い!が理想ですよね。
× 早く終わったら終わった時間までの給料
○ 早く終わっても設定時間分の給料
どんな仕事が該当するかというと、設営や搬入とか作業のゴールが明確な仕事は時間保障の現場が多い印象です。
ただし当たり外れはありますので、自分が日雇いで入った会社は忘れないように良し悪しをメモしておくと、当たりを引く確率は上げられます。
無難なのは3~4時間とか、お昼休憩をはさまない程度の短い時間の募集ですね。
最後に一言申すとするならば、一度10分で作業が終わって4,800円とか…味を占めてしまうともう工場系とかには戻れないです、マジで(笑)
【日々更新】日雇いバイトの求人が多い派遣会社リスト
派遣会社名 | 簡単な特徴 |
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フルキャスト | 軽作業系を中心に全般的に案件数が多い。Webサイトの機能が豊富。 |
トップスポット(フルキャストグループ) | 倉庫系多め。フルキャストのサブ的に利用が良い。 |
ワークアンドスマイル(フルキャストグループ) | 倉庫系や引っ越しが多い。フルキャストのサブ的に利用が良い。 |
タイミー(Timee) | スキマバイトアプリの名の通り短時間、中でも飲食業の募集が多い。案件は速い者勝ち。(※タイミーを含む6つのバイトアプリについてこちらの記事でまとめました。) |
ワーカーズプロ | 自販機補充が目立つ案件数は少ないが、速い者勝ちで仕事に就ける。Web登録有。 |
様々な派遣会社の募集を一度に検索できる。中には日々紹介の募集も有。 |

「日雇いバイトをやってみたいな」と思って「でも面接とかやり取りが多いのは面倒だから気軽に日雇いバイトができる派遣会社を見つけたい!」と思っても、案外見つからなかったりします。
なぜ見つけるのが難しいかと言うと、そもそも日々紹介(日雇いバイト)のみの案件しか扱っていない派遣会社はかなり少ないんです。
派遣会社というのは色んな就業形態の案件を扱っていまして、例えば…
・1日だけのアルバイト・パート
・短期、長期のアルバイト・パート
・1日だけの派遣社員
・短期、長期の派遣社員
・長期の紹介予定派遣社員
・契約社員、業務委託、などなど…
なのでピンポイントで日雇いバイトを探すのは結構骨が折れます。
例えば、グーグルで検索してみる
単純に「日雇いバイト」で検索してみると↓の画像のように、まず検索結果一番上の広告欄に並ぶのは総合的な求人情報サイトです。その後の検索結果でも同じく総合的な求人情報サイトが続きますね。

総合的な求人情報サイトで探しても良いのですが、とにかく時間がかかります。
具体例を言うと、タウンワークを使って「雇用形態をアルバイトに、勤務期間を単発・1日OKに(あと履歴書不要とか)」絞って検索しても良いのですが、結局レギュラーワークの求人も入ってますし日雇いOKでも求人を掲載した会社に登録(面接)しないといけない所もあります。
次に「日雇いバイト 東京」のように地域で絞るのは有効な手ですが、やっぱり総合的な求人情報サイトは強いです。

その点「日々紹介」だとピンポイントな単語なので、わりとお目当ての派遣会社がヒットします。

※しかし、日々紹介を行っている派遣会社でも、求人リストを見てみると時期によっては求人数が全然なかったりするので注意です。
一応、私自身もこれまでの経験からわりと日雇いバイトがしやすい派遣会社の情報については別記事にてまとめてみました。よかったら参考にしてみて下さい。
⇒日雇いバイトしたい!東京でしかも面接なしな派遣会社を調査【千葉、埼玉、神奈川も可】の記事へ
例えば、Twitterで検索してみる
ちなみに、今はSNS社会ですのでやってる方多いと思いますけど、Twitterで検索してみるのも手ですね。
ただTwitterでPRしている会社って規模が小さい所も多く、そのためクローズドに運営していたりします。
例えばTwitterなら「DM」でご連絡ください、とかですね。
そうなるとWeb上だけで気軽に登録とはいきません。
逆にTwitterで検索するなら個人の口コミが有益な情報となります。
でもTwitterの場合、日雇いや日々紹介のように大味なワードだと上手くお目当ての情報がヒットしないんですよね…。
未知のものを見つけるのは非常に苦労するので、、Twitterでは気になっている派遣会社の口コミを調査する目的で使うのが良いかと思います。

⇒日雇いバイトしたい!東京でしかも面接なしな派遣会社を調査【千葉、埼玉、神奈川も可】の記事へ
もし日雇いに疲れたら、視野を広げるしかないです

最後に、少しだけ残酷な現実のお話になります。
結局、どんなにがんばっても日雇いバイトだけで生きていくのは心身ともに非常に疲弊していきます…。不安定の壁を乗り越える事は日雇いでは叶いません。本当に…。
それでも!
「好きでもない仕事で働き続けたくない。」「なんとか自由な時間を確保したい。」「というかもうこの年で正社員は無理だし…。」
そう思って7年も日雇い生活のままジタバタしてしまった1人の人間が、「やっぱり妥協するしかないか…」と辿り着いた1つの答えが『週3のレギュラー派遣』です。
結果的には、週3のレギュラー派遣を上手く使えば、なんとかお金と時間の両立を図ることができました。
もし、あなたが同様の想いにて日雇い生活に苦しめられているんだとしたら…。
以下の記事がもしかしたら、ほんの少しだけでも参考になるかもしれません。
⇒仕事探しに疲れた日雇いワーカーがなぜ週3の派遣で安息を得るか解説
私は昔、主だったスキルもないしレギュラー派遣とか自分には無理かなと思っていたのですが、いざやってみると楽な仕事って案外多く潜んでいるものなんだと実感しました。
やってみないとわからないことって本当に多いです。