1日だけの日雇い派遣は平成24年10月1日より『原則禁止』となりました。
しかしアルバイトは直接雇用なのでOKです。
実は意外と知られていないのが、派遣会社を通じて就業するケースでもバイトとして働くことができたりします。
もちろん日雇いです。
一応、言葉では派遣会社は『日々紹介』と言っているんですけど、この言葉があまり浸透していない気がします。
では、日雇い派遣と日々紹介の何が違うのか、この記事では簡単にまとめたいと思います。
日雇い派遣の例外者以外はもれなく禁止

多分、派遣会社に登録したことがある人はわかると思いますが、「学生ですか?」とかいくつか聞かれた結果「日雇いでの就労はできないです」と注意を促されたりします。
これは今、原則として30日以内の派遣は禁止となっているのですが、いくつか例外が存在するからです。
*日雇い派遣OKな人の条件
・学生
・60歳以上
・メインの仕事の年収が500万円以上
・世帯年収が500万円以上で、あなたの収入は50%未満
要は安定した生活を送れる人以外は基本的には日雇いはダメってことですね。
ただし仕事内容によっては業務的な例外があるようで、例えばソフト開発のような雇用管理に影響のない業務はOK…。
ってなってるんですけど、このあたり判断が難しかったりしますので、やっぱり学生以外の人が日雇い派遣はやらない方が無難な気がします。
日々紹介とは?日雇い派遣との違い
重要なのは日雇い『派遣』が禁止なので、派遣じゃなければ問題なく日雇いできます。
何だか法の抜け道をかいくぐっている感じがしますが、でもそうなんですよね…。
つまりはアルバイトならOKです。
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引用元:日々紹介のしくみとメリット・デメリット。その対策法まで。 | 単発・短期の軽作業アルバイトならシスプロ ワーカーズプロ
派遣とバイトの違いは何かというと、雇用関係が違います。
派遣は派遣会社と雇用関係を結びますが、バイトは紹介先の企業と直接雇用を結ぶ形になります。
雇用関係の差で何が違ってくるかというと、簡単に労働者の立場から見たら給料がどっちの会社から支払われるか、という差です。
・日々派遣:派遣会社が給料を支払う
・日々紹介:就業先の会社が給料を支払う
なので働いた先によって給料日が異なる、という点が日雇いバイトをする上では注意点になります(一般的には月末締めの翌月25日払いが多いですが、会社によっては週末締めの翌週金曜日払いなど様々。)
言葉だけの問題ですけど、派遣会社が日雇いで派遣できない代わりに苦肉の策で作り上げたやり方が『日々紹介』でして。
派遣会社がワーカーの人を日々派遣先企業に紹介する形で直接雇用関係を結んでもらう、要は1日だけのバイトをしてもらうというわけです。
言葉の問題関連でもう1点あるのが、日雇い=日払いではないというのは勘違いしないようにしないといけません。
先ほどの給料日の例では振込みのケースを言っていますが、もちろん日雇いバイトでも日払いの仕事はあります。その際は手渡しのケースが多いです。だからといって日払いの仕事が多いわけではないです。むしろ数としては後日振込みの方が多い…。
日雇いだからといって直ぐに給料がもらえるわけではない、翌月になる事の方が多い。ここは勘違いしてはいけないところですね。
とはいえ派遣会社によっては直ぐに給料が振り込まれるようなサービスを導入していたりしますので、レギュラーバイトよりかは早めに給料がもらえます(サイトによって「即給サービス」と言葉は違ったりしますが、早ければ2~3日後に振り込まれる感覚です。)
話を戻して、日雇い派遣と日雇いバイトはルールが違うということ。そして派遣会社が日雇いバイトを行えるように「日々紹介」というやり方を使っているということ。実は意外と知れ渡っていません。
派遣会社の求人サイトでは明確に派遣とバイトの違いについて書かれていないか、書いてあっても見つけ難いところにあるのか…、知恵袋などを見ているとわりと派遣とバイトを混同されている方がいますね(例えば「日雇いバイトをしたいけど、派遣会社から収入が500万円以上ないとできないですと言われた」…などなど。)
大事なことなので念押ししますが、500万円という数字が影響するのは「派遣」だけです。「アルバイト(直接雇用)」なら日雇いでも何でも、法に触れることもなく問題なくできます。
求人サイトの情報を正しく読むためにも、きっちり切り分けできるようにしておきましょう。
日々紹介を行っている派遣会社
全ての派遣会社が日々紹介を行っているわけではないので注意です。
もっと言うと、求人リストの中に日々紹介と派遣が混在している派遣会社もあるので、実際に働く時はそれが日々紹介なのかを確認しないといけません。
以下は私が実際に利用したことのある日々紹介を行っている派遣会社です。私が住んでいる場所がら東京(関東)中心の会社であること、ご留意ください。
【日々更新】日雇いバイトの求人が多い派遣会社リスト
派遣会社名 | 簡単な特徴 |
---|---|
フルキャスト | 軽作業系を中心に全般的に案件数が多い。Webサイトの機能が豊富。 |
トップスポット(フルキャストグループ) | 倉庫系多め。フルキャストのサブ的に利用が良い。 |
ワークアンドスマイル(フルキャストグループ) | 倉庫系や引っ越しが多い。フルキャストのサブ的に利用が良い。 |
タイミー(Timee) | スキマバイトアプリの名の通り短時間、中でも飲食業の募集が多い。案件は速い者勝ち。(※タイミーを含む6つのバイトアプリについてこちらの記事でまとめました。) |
ワーカーズプロ | 自販機補充が目立つ案件数は少ないが、速い者勝ちで仕事に就ける。Web登録有。 |
様々な派遣会社の募集を一度に検索できる。中には日々紹介の募集も有。 |
上から3つはとりあえず同時に登録しておくのをおすすめします。
全てフルキャストグループなので同じキャストポータルというサイトを使う、つまりシステムが同じなので使い勝手も同じです。
なによりWeb上で登録できるので、一々説明会に参加する手間もなく楽です。
求人情報も似たような仕事内容のものを扱っていて、逆に何でグループ会社として分けているのか非常に謎ではありますが…。
なんとなくトップスポットが倉庫系多め、ワークアンドスマイルも倉庫系多いですが引越しも多い?フルキャストは全般的にという感じがしますが、そうでもなかったりしますw
選考があり競争が激しくて仕事に就けない日もありますが、何だかんだ一番日雇いを選びやすい派遣会社ではあります。
※2020年の1~2月あたりから春休み期間で大学生のワーカーが急増したからなのか、不採用が続いている方続出しているので、緊急時に使うのは要注意ですね…。

「日雇いバイトをやってみたいな」と思って「でも面接とかやり取りが多いのは面倒だから気軽に日雇いバイトができる派遣会社を見つけたい!」と思っても、案外見つからなかったりします。
なぜ見つけるのが難しいかと言うと、そもそも日々紹介(日雇いバイト)のみの案件しか扱っていない派遣会社はかなり少ないんです。
派遣会社というのは色んな就業形態の案件を扱っていまして、例えば…
・1日だけのアルバイト・パート
・短期、長期のアルバイト・パート
・1日だけの派遣社員
・短期、長期の派遣社員
・長期の紹介予定派遣社員
・契約社員、業務委託、などなど…
なのでピンポイントで日雇いバイトを探すのは結構骨が折れます。
例えば、グーグルで検索してみる
単純に「日雇いバイト」で検索してみると↓の画像のように、まず検索結果一番上の広告欄に並ぶのは総合的な求人情報サイトです。その後の検索結果でも同じく総合的な求人情報サイトが続きますね。

総合的な求人情報サイトで探しても良いのですが、とにかく時間がかかります。
具体例を言うと、タウンワークを使って「雇用形態をアルバイトに、勤務期間を単発・1日OKに(あと履歴書不要とか)」絞って検索しても良いのですが、結局レギュラーワークの求人も入ってますし日雇いOKでも求人を掲載した会社に登録(面接)しないといけない所もあります。
次に「日雇いバイト 東京」のように地域で絞るのは有効な手ですが、やっぱり総合的な求人情報サイトは強いです。

その点「日々紹介」だとピンポイントな単語なので、わりとお目当ての派遣会社がヒットします。

※しかし、日々紹介を行っている派遣会社でも、求人リストを見てみると時期によっては求人数が全然なかったりするので注意です。
一応、私自身もこれまでの経験からわりと日雇いバイトがしやすい派遣会社の情報については別記事にてまとめてみました。よかったら参考にしてみて下さい。
⇒日雇いバイトしたい!東京でしかも面接なしな派遣会社を調査【千葉、埼玉、神奈川も可】の記事へ
例えば、Twitterで検索してみる
ちなみに、今はSNS社会ですのでやってる方多いと思いますけど、Twitterで検索してみるのも手ですね。
ただTwitterでPRしている会社って規模が小さい所も多く、そのためクローズドに運営していたりします。
例えばTwitterなら「DM」でご連絡ください、とかですね。
そうなるとWeb上だけで気軽に登録とはいきません。
逆にTwitterで検索するなら個人の口コミが有益な情報となります。
でもTwitterの場合、日雇いや日々紹介のように大味なワードだと上手くお目当ての情報がヒットしないんですよね…。
未知のものを見つけるのは非常に苦労するので、、Twitterでは気になっている派遣会社の口コミを調査する目的で使うのが良いかと思います。

⇒日雇いバイトしたい!東京でしかも面接なしな派遣会社を調査【千葉、埼玉、神奈川も可】の記事へ
もし日雇いに疲れたら、視野を広げるしかないです

最後に、少しだけ残酷な現実のお話になります。
結局、どんなにがんばっても日雇いバイトだけで生きていくのは心身ともに非常に疲弊していきます…。不安定の壁を乗り越える事は日雇いでは叶いません。本当に…。
それでも!
「好きでもない仕事で働き続けたくない。」「なんとか自由な時間を確保したい。」「というかもうこの年で正社員は無理だし…。」
そう思って7年も日雇い生活のままジタバタしてしまった1人の人間が、「やっぱり妥協するしかないか…」と辿り着いた1つの答えが『週3のレギュラー派遣』です。
結果的には、週3のレギュラー派遣を上手く使えば、なんとかお金と時間の両立を図ることができました。
もし、あなたが同様の想いにて日雇い生活に苦しめられているんだとしたら…。
以下の記事がもしかしたら、ほんの少しだけでも参考になるかもしれません。
⇒仕事探しに疲れた日雇いワーカーがなぜ週3の派遣で安息を得るか解説
私は昔、主だったスキルもないしレギュラー派遣とか自分には無理かなと思っていたのですが、いざやってみると楽な仕事って案外多く潜んでいるものなんだと実感しました。
やってみないとわからないことって本当に多いです。