このご時世ですので、在宅ワークへの注目が急激に高まっています。
でも在宅ワークは、はっきりといってよっぽどのスキルがないと稼げません。
それはわかっています。
それでも、少しでも稼げるのなら、今はやらざるを得ない。
私も似たような状況ですので、今回はネットで在宅ワークの中でも有名なサイト「クラウドワークス」を使って、どんな感じか所感を書きたいと思います。
テーマはあまりスキルを持っていない人でもクラウドワークスで仕事ができるかどうか。
結果、現実はあまりに厳しく、例えるなら無法地帯の中でも生き抜く術を身に付けた者だけがやっていけるような…。
少なくともネットビジネスというところで色んな思惑がありますので、目利きの力は必須です。
【作戦】スキルのない人は「カンタン作業」から始める
クラウドワークスには色んな種類の仕事依頼があり、カテゴリー分けされています。
当然、それぞれの分野では専門のスキルが必要になってきますので、初心者はまず「カンタン作業」から始めるのが良いと思います。
カンタン作業とは?
仕事カテゴリーの中の1つです。
特別なスキルを持たなくてもできる作業については、この「カンタン作業」のカテゴリーに集約されます。

カンタン作業にはどんな仕事がある?
ざっくり見た感じ、以下のような内容の仕事が目立ちます。
・特定のドラマやアニメ、漫画の感想
・特定の仕事に関して体験談やアンケート
・特定のサービスに対するレビュー
・女性限定のアンケート
・料理など動画を投稿してほしい
やっぱりカンタン作業とはいえ、誰でもできるわけではない、というのは注意ですね。
体感的に7割くらいはその経験がないとできない作業といった感じでした。
あくまで「カンタン」は作業内容が誰でもできるレベルであって、特定の経験は必要になってきます。
その経験をしている事がその人にとっての価値、というところですね。
ただその経験を得ることそのものは、全然難しくはなかったりします。
例えば、特定のドラマの感想であれば、VODサービスを使えば後から見る事は可能ですし、大抵初月無料だったりしますのでお金もかけずにいけます。
しかしわざわざそこまで労力をかける意味はない気がしますね。というのも報酬に見合わないからなのですが。
それよりも、たまたま自分が経験していた事についての依頼がないかを探した方がまだ良いかと思います。
残りの2割についてはスキルも経験も必要としない、本当に単純作業の依頼です。
・ネット検索を使って特定の情報を調査してほしい
・あるデータをエクセルに整理してほしい
・記事のタイトルやキャッチコピーを考えてほしい(ここは多少の発想力がいりますが、大抵細かなマニュアルやサンプルを用意してくれています)
これらの作業の特徴はとにかく作業が必要な件数が多いことです。100件や200件、中には1000件を超える依頼もあったりします。
1件につき1~3分目安が多いのですが「作業手順を考えたら多分慣れていない内は5分程度はかかる気が…」なのが多いですね…。
一応5分で計算すると200件でも1000分=16~17時間かかりますので。よっぽど単純作業が苦ではない人でないと辛いかと…。
なので納期は見て、近い日で無理そうな案件はやらない方が無難です。
最後の1割というか、こんな案件もありますという一例として。
・商品の発送代行のような作業(自分で梱包して指定の場所に送る)
・ネットショップ系(オークションなど)のお手伝い(商品出品時のライティングや問い合わせ対応など)
・商品のモニター案件もちらほら(使用感などの感想を100~500文字程度、発送費などは相手持ち)
・動画や音声ファイルからの文字起こし
タスク形式よりプロジェクト形式を狙う

案件の種類として大きく、タスク形式とプロジェクト形式(固定報酬制か時間単価制)があります。
タスク形式の方が簡単ではありますが、単価が大きいプロジェクト形式を狙った方が良いです。
タスク形式とは?
クラウドワークスのブラウザ内でできてしまうほど単純な作業がタスク形式です。
その場で作業が開始できて、そのまま作業結果の報告、しばらく経って相手から承認されたら報酬が入ります。
大体、選択形式による問いと自由記入で100~500文字程度の文章を入力する形です。
そのため依頼内容としては、簡単なアンケート調査などが多いですね。
タスク形式をおすすめしない理由
報酬額は微々たるものなので、基本的にはタスク形式をずっとこなしていっても稼げません。
1件5円~数百円程度ですので。
5円でも慣れていないと意外と5~10分かかる時もあります。
時給換算したら泣きたくなると思います。
また、タスク形式は相手と明確に契約を交わすやり取りを行わない、つまりは相手とコミュニケーションを取る必要がないので、継続的なお仕事へ繋がることのないデメリットがあります。
スキルなしだとプロジェクト形式は根気が必要
次にプロジェクト形式についてです。
タスク形式とは違い、ちゃんとしたお仕事という感じなのがプロジェクト形式ですね。
依頼内容に対してこちらから見積もりを提案する形で入り、相手の同意を得られれば契約が成立。
作業は基本クラウドワークス外(ローカルなど)で行い、作業が終わったらクラウドワークス内で結果を納品します。
相手が検収して問題がなければお仕事は終了、報酬が支払われる流れです。
早い者勝ちなタスク形式とは違い、プロジェクト形式は多数の応募者の中から選ばれないといけません。
相手が選考時に参考にするのは「プロフィールの情報」か「実績」か「応募時のコメント(PR)」あたり。
なのでスキルがなくてプロフィールに濃い情報が書けなかったり、始め立てで実績が何もない状態の人は当然、不利になります。
ただ個人的にはタスク形式で実績を積むよりかは、とにかく数多くプロジェクト形式に応募してラッキーヒットに期待する。
個人の採用率まで実績に残るわけではない(受注できた実績のみが残る)ので、とっととプロジェクト形式で実績を積んだ方が良いと思います。
タスク形式は報酬額から考えると本当に非効率的ですので…。
プロジェクト形式で狙う際にはまず大量募集の案件から探した方が効率的なので、見つけたら即行応募していきましょう。

とはいえプロジェクト形式も始め立ての頃はかなり根気が必要だと感じました。
まず自分ができそうな案件を探す時間がかかる点。さらに競争が激しいのでそこから採用にもっていくのが大変な点。
結構待ちも発生します。
まだ私も始め立てですけど、最初の1ヶ月とかしばらくはしんどい時期が続くんじゃないかなと思いますね。
【結論】時給換算で考えるとバイトの方がマシ
非常にありきたりな結論になってしまいましたが、正直スキルがないとやっぱり厳しいですね…。
結局、プロジェクト形式でもカンタン作業カテゴリーだと、時給換算してみると500円未満の案件が多いです。
実際に私が最初に行った案件の報酬は50円でした。作業時間は30分程度です(時給100円…orz。)
実績を積んでいければ交渉で報酬を上げることも可能とはいえ、かなりのスロースタートになることは容易に想像できます。
もし忍耐力に自信があるのならば、可能性にかけてみるのも良いのではないでしょうか。
クラウドワークスを行う上での注意点
2点あげましたが、特に2点目の方は要注意です。
システム利用料(手数料)がかかる
報酬単価が低いのにその上手数料まで取られる、地味どころじゃなく痛いです…。
しかも報酬額が10万円以下の場合20%と結構大きい。タスク形式でも20%手数料を取られてしまいます。

詐欺案件を見抜く目が必要
※ここが本当に大事であり面倒な部分です。
誰もができる作業の募集ということは、色んな人が集まるということ。詐欺をしかけるにはもってこいの場ですよね。
今回はカンタン作業のカテゴリーに着目した話ですので、特に気をつけないといけません。
「誰でもできますよ」とスキルが不要なことをかなりアピールしてきたり、変に高い報酬額だったり…。
驚いたのが相手(発注者)についたレビューです(★1~5で評価とコメントが付けられます。)
ほぼ★5で良いコメントばかり。でもその中に1つだけ「騙されるな」と、「高評価にしないと低評価にする」といった脅しを訴えたコメントがありました(低評価にされると次からの受注に影響するので心理的に逆らえない。)
あとライティング系の案件で、やっていないコピペの疑いをかけられ、低評価にされたというコメントもありました。
報酬額に見合わないどころでは済まない、要求があり得ない無理難題をふっかけてくるケースもあるようです。
応募の前に、レビューが付いている発注者に対しては、隅々までレビューを参照してみて下さい。
少しでも変なコメントが付いていたら辞めるべきです。
もう1つは別のところへ誘導するケース。基本的にはこれも詐欺の手口なのであやしいです。
例えば応募したらメッセージで「この案件は定員となったが他にも多数のビジネスを扱っているので、興味があったら下記にメッセージを」という誘導。
アドレスを見てみるとLINEのQRコードが表示されたりとかですね。
ご丁寧に別の人からも全く同じ内容のメッセージを頂きました。
まあこれだけでは確証はないのですが、個人的には「別の案件があるのなら、別途クラウドワークス内で募集をかけたら良いのでは?」と思ってしまいます。
※補足ですが、これは初めての相手(発注者)でまだこちらの仕事っぷりも見えていないような状況下においての話です
別のところに誘導する必要性を感じません。
なので安易には受けない方が良いかと思います。
クラウドワークスを利用するメリット

クラウドワークスを利用してお金を稼ぐ。以外にも2つのメリットが感じられました。
実績を高めていければサイト外での仕事に発展する可能性有
日雇いバイトでもたまにありますが、「良ければ派遣会社を通さずにレギュラーでやらないか?」というケースですね。
クラウドワークスでもそこは対人ですので、仕事を通して信頼関係が構築されることもあります。
相手からしたら常に不特定多数に募集をかけるよりも、できる人と継続的に仕事をする方が遥かに効率的ですから。
ただネットの場合はここでも安易には受け取らず、注意点のところで書いた詐欺かどうかを見抜く目は必要になります。
大丈夫そうか確認が取れたのであれば、サイトを介さずに個別にやり取りした方が稼げる率は高まりますね。
ここで「スキルのない人間が信頼関係を構築できるのか?」と疑問を抱くかもしれませんが、カンタン作業のカテゴリーにおいてはそもそもあまりスキルを必要としません。
そんな中、何で差別化できるか。どちらかといえば仕事に対する姿勢とかの方が大事だと思います。
誰でもできる作業ほど『丁寧な仕事』を心がけると、次に繋がったりするものです。
ビジネスのヒントが得られることもある
主にネットビジネスにはなりますが、何か新しいことを始めたい人はクラウドワークスで何件か仕事をしてみるのは有効に思いました。
というのも、実際に個人でネットビジネスをやっている人からの依頼が大半だからです(今回のカンタン作業のように誰でもできる系の依頼は特に。)
ビジネスの鉄則は安く買って高く売ることですが、クラウドワークスで人を効果的に使うことで実現しているような手段とか垣間見られるので、「そんな発想があるのか」と結構良い刺激を受けると思います。
例えば、Youtubeの裏側が見られて面白かったり、とかですね。
女性にゲームなど実況の動画撮影を依頼する案件をちらほら見かけますので、コンテンツを作るやり方の背景を垣間見られたりがあります。
【まとめ】スキルのない人は時間をかけるしかない
最後に全体を簡単にまとめます。
クラウドワークスで、スキルがなくても誰でもできる仕事は確かにあるのですが、明らかに需要過多です。
カテゴリーやプロジェクト形式など検索条件を絞る→できそうな案件を探す→詐欺の可能性もあるので発注者のレビューまで細かく見る→採用されるまでとにかく多数応募する

要は時間がかかる。
仕事とは何かしらの価値を提供するものですが、スキルのない人は時間(労力)という価値しか提供できない、現実は優しくはないですね。
リアルバイトの方が何も考えずにできる分、遥かに楽です。
ただし経験値という意味では一度やってみる価値はあるように感じました。特に何か新しい発想や刺激を受けたい人。
ネットならではの独特な仕事内容のものが多いので、何か自分の新しいスキルへと繋げるためのお勉強にはなるかと思います。
【日々更新】日雇いバイトの求人が多い派遣会社リスト
派遣会社名 | 簡単な特徴 |
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フルキャスト | 軽作業系を中心に全般的に案件数が多い。Webサイトの機能が豊富。 |
トップスポット(フルキャストグループ) | 倉庫系多め。フルキャストのサブ的に利用が良い。 |
ワークアンドスマイル(フルキャストグループ) | 倉庫系や引っ越しが多い。フルキャストのサブ的に利用が良い。 |
タイミー(Timee) | スキマバイトアプリの名の通り短時間、中でも飲食業の募集が多い。案件は速い者勝ち。(※タイミーを含む6つのバイトアプリについてこちらの記事でまとめました。) |
ワーカーズプロ | 自販機補充が目立つ案件数は少ないが、速い者勝ちで仕事に就ける。Web登録有。 |
様々な派遣会社の募集を一度に検索できる。中には日々紹介の募集も有。 |

「日雇いバイトをやってみたいな」と思って「でも面接とかやり取りが多いのは面倒だから気軽に日雇いバイトができる派遣会社を見つけたい!」と思っても、案外見つからなかったりします。
なぜ見つけるのが難しいかと言うと、そもそも日々紹介(日雇いバイト)のみの案件しか扱っていない派遣会社はかなり少ないんです。
派遣会社というのは色んな就業形態の案件を扱っていまして、例えば…
・1日だけのアルバイト・パート
・短期、長期のアルバイト・パート
・1日だけの派遣社員
・短期、長期の派遣社員
・長期の紹介予定派遣社員
・契約社員、業務委託、などなど…
なのでピンポイントで日雇いバイトを探すのは結構骨が折れます。
例えば、グーグルで検索してみる
単純に「日雇いバイト」で検索してみると↓の画像のように、まず検索結果一番上の広告欄に並ぶのは総合的な求人情報サイトです。その後の検索結果でも同じく総合的な求人情報サイトが続きますね。

総合的な求人情報サイトで探しても良いのですが、とにかく時間がかかります。
具体例を言うと、タウンワークを使って「雇用形態をアルバイトに、勤務期間を単発・1日OKに(あと履歴書不要とか)」絞って検索しても良いのですが、結局レギュラーワークの求人も入ってますし日雇いOKでも求人を掲載した会社に登録(面接)しないといけない所もあります。
次に「日雇いバイト 東京」のように地域で絞るのは有効な手ですが、やっぱり総合的な求人情報サイトは強いです。

その点「日々紹介」だとピンポイントな単語なので、わりとお目当ての派遣会社がヒットします。

※しかし、日々紹介を行っている派遣会社でも、求人リストを見てみると時期によっては求人数が全然なかったりするので注意です。
一応、私自身もこれまでの経験からわりと日雇いバイトがしやすい派遣会社の情報については別記事にてまとめてみました。よかったら参考にしてみて下さい。
⇒日雇いバイトしたい!東京でしかも面接なしな派遣会社を調査【千葉、埼玉、神奈川も可】の記事へ
例えば、Twitterで検索してみる
ちなみに、今はSNS社会ですのでやってる方多いと思いますけど、Twitterで検索してみるのも手ですね。
ただTwitterでPRしている会社って規模が小さい所も多く、そのためクローズドに運営していたりします。
例えばTwitterなら「DM」でご連絡ください、とかですね。
そうなるとWeb上だけで気軽に登録とはいきません。
逆にTwitterで検索するなら個人の口コミが有益な情報となります。
でもTwitterの場合、日雇いや日々紹介のように大味なワードだと上手くお目当ての情報がヒットしないんですよね…。
未知のものを見つけるのは非常に苦労するので、、Twitterでは気になっている派遣会社の口コミを調査する目的で使うのが良いかと思います。

⇒日雇いバイトしたい!東京でしかも面接なしな派遣会社を調査【千葉、埼玉、神奈川も可】の記事へ
もし日雇いに疲れたら、視野を広げるしかないです

最後に、少しだけ残酷な現実のお話になります。
結局、どんなにがんばっても日雇いバイトだけで生きていくのは心身ともに非常に疲弊していきます…。不安定の壁を乗り越える事は日雇いでは叶いません。本当に…。
それでも!
「好きでもない仕事で働き続けたくない。」「なんとか自由な時間を確保したい。」「というかもうこの年で正社員は無理だし…。」
そう思って7年も日雇い生活のままジタバタしてしまった1人の人間が、「やっぱり妥協するしかないか…」と辿り着いた1つの答えが『週3のレギュラー派遣』です。
結果的には、週3のレギュラー派遣を上手く使えば、なんとかお金と時間の両立を図ることができました。
もし、あなたが同様の想いにて日雇い生活に苦しめられているんだとしたら…。
以下の記事がもしかしたら、ほんの少しだけでも参考になるかもしれません。
⇒仕事探しに疲れた日雇いワーカーがなぜ週3の派遣で安息を得るか解説
私は昔、主だったスキルもないしレギュラー派遣とか自分には無理かなと思っていたのですが、いざやってみると楽な仕事って案外多く潜んでいるものなんだと実感しました。
やってみないとわからないことって本当に多いです。